午後、6畳の部屋は薄暗く、僕はソファに本を置く

本ブログはフィクションですが、一部隠し切れない真実を含みます。

ハゲによるルックスの低下を防ぐ方法について、僕が15年考えた結末

僕の父は前面から頭頂部にかけてがずるりと薄毛であり、頭頂部には赤ちゃんの産毛程の柔らかな細い毛が優しく漂っているというスタイルを長年続けている。 小学生の頃に先生から、遺伝子についての説明を受け、いつかは父に似てくる可能性が高いということを…

■怖い話:展望台での肝試し

これは僕の友人、ゆうた(仮名)から聞いた話である。 ある夏、高校生だったゆうたは、友人数人と近くにある山の展望台へ肝試しに行くことになった。 当日になり、突然ほとんどのメンバーが参加できないと言い出した。理由は夜中抜け出そうとしたのが親にバレ…

彼は15才の春に家に引きこもった

僕と彼の思い出は僕らが12才、小学6年生の時に遡る。 前から目立つ児童ではあったと思う。友達から名前は聞いたことはあった。よくは知らないが有名な進学塾に通っていて、親がお金持ちで、ゲームをしに友達がよく家に集まっているということは知っていた。 …

天才と恋について

恋の正体が、多くの場合性欲であることは疑いようがないと思っていた。 当時まだ恋人だった妻に、ヘンリーダーガーの作品世界について説明している時に(もちろん聞いてない)、ごく当然の事として、「ほら、恋って結局性欲じゃん?」のようなニュアンスで話し…

●このブログについて

僕はこのブログのことをすっかり忘れていた。 アイフォンの修理のためにバックアップを作っていた時にこのブログの下書きを見つけてやっと思い出した。 読み返してみたけどゾンビのやつ以外はなかなか面白いと思う。自分で言うとアレだけど。ゾンビのやつは…

「ゾンビを倒すために最も効率的な武器について」

昼前に喫煙室にタバコを吸いに行ったところ、年下の同僚が煙に目をしかめならスマホを凝視していた。 「何してんの?」 僕がそう声をかけると同僚はチラとこちらを見、すぐにスマホに視線を戻して言った。 「ゾンビの世界で生き抜く方法を考えてました」 カ…

「高校の頃、隣の席に不美人がいて、綺麗になろうとして、周りから冷ややかな目を向けられていた」

高校2年の1学期最後の席替えで、ある女の子が僕の席の隣になった。 その子はおそらく何らかの障害で頭頂部の毛髪が少し薄かった。 そして、そのことを差し引いても美人とは言いがたく、彼女の話声をイメージできない程、無口で目立たない子だった。彼女には…

僕が名探偵になった話

僕が5年程前に住んでいたアパートはボロい上に駅まで徒歩15分以上もかかる、カスのような住処だった。 それでいて家賃が安い訳でもなく、2階建ての1階は何かの工場で、早い時は平日の朝5時くらいから電動のこぎりで金属のようなものを切っている音がしていた…

そばはのどごしという人もいるが、僕はあくまでよく噛みたい派

僕はそばが好きだ。 ただし、好きなものを聞かれた時、一番最初に「そば」が出てくる程、好きな訳ではない。しかし、間違いなくそばが好きである。 うどんか、そばか、らーめんか、と聞かれれば、らーめんなのだけれど、一番頻繁に食べているのはそばだし、…

世界最強レベルの妻を持つということについて

僕の妻はかなり気が強い。 僕も全人類の上位数%に入るほど気が強いと思うが、僕が妻に接した際、遥か強大な力の差を感じる事を考えると、彼女に至っては少数点以下に属する、選ばれし者なのだと思われる。 僕がこの話を誰かにすると、「え。そんな風(気が強…